代表理事からの御挨拶

 代表理事からの御挨拶

 「税務申告しなければならないから仕方なくやっている」それが多くの中小企業経営者の会計に対する捉え方です。会計が経営に活かせるとは思ってもいません。

 しかし、そうなった原因は、私を含め職業会計人にもあると思っています。私は税理士になって長い間、制度会計べったりの仕事をしていました。学生の頃、管理会計は経営者の意思決定をサポートするための会計であり、未来会計だと教わりましたが、そのようなことはすっかり忘れていました。

 独立する際に経営者の意思決定を支えるような会計サービスを提供できないかと思い立ち、たどり着いたのが経営計画でした。経営者に数年後の会社のあるべき姿を描いてもらい、現状との差を埋めるには何をすればよいのかを考えていきます。ここで有効な手段がまさに管理会計だったのです。

 あらためて管理会計を学び直したのですが、そこで痛感したのが我々実務家は実践的な会計手法は持っていても、会計理論は十分に勉強しておらず、論理立てて話すことができないという点です。それでは経営者を納得させるなど到底無理でしょう。

 会計人が管理会計を実務に活かすには、理論武装が必要です。本協会が提供する上級経営会計専門家や経営会計専門家はそのための最も有効な手段です。

日本経営会計専門家協会 代表理事
アイジータックス税理士法人 岩永 經世